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【マーケ知識】チャンスとリスクを見極める、PEST分析とは


マーケティングにおいて、環境分析自社の機会と脅威がどこにあるかを明らかにするため重要な活動です。

環境要因をただ分析するのではなく、「その環境要因が自社にとってどんな意味をもつか」を考えることがマーケティング活動の第一歩といえるでしょう。

環境分析の主なフレームワーク(分析手法)としてPEST・5フォーセズ・3C・バリューチェーン・SWOTなどがありますが、これらはバラバラに使用するのでは意味がなく、すべてのフレームワークを用いて多方向から環境要因を分析することではじめて価値を持ちます。

今日はまず、環境分析の初歩であるPEST分析の意味ややり方とコツ、そして混同されがちなSWOT分析との違いについても説明していきます。

 

PEST分析とは?①

マクロ環境を分析する

聞き慣れない単語に難しさを感じるかもしれませんが、要するに「自社の業界を取りまく環境要因を広く見よう」ということです。マクロ環境を大きく4つの要素に分けた英単語の頭文字を繋げたものがPEST分析になります。

 

PEST分析とは?②

以下の4つの要因がPEST分析の視点です。

 

Politics(政治的要因)

・政治の動き
・法律の改定、新設、官公庁からの通達
・関連する業界団体の内規

など、政治状況を見ます。広告やクリエイティブ業界にとっては国内の著作権や特許、肖像権に関連する法案の動向をチェックしたりします。世界的には戦争や、国内であれば選挙なども関係する要因になり得ます。

 

Economics(経済的要因)

・インフレ
・デフレ
・景気
・為替、金利の動き

など、そのほかにも人材業界においては失業率や有効求人倍率も考慮するべき経済的要因です。

 

Social(社会的要因)

・流行
・価値観
・生活様式
・人口構造の変化
・宗教
など、人々の行動や購買など多くの企業にとっては売上に直結するアクションに繋がります。

 

Technology(技術的要因)

技術革新などの自社や業界に影響を与える技術的要因を分析します。現在主流となっている技術に置き換わる可能性のある新しい技術があれば、それを取り入れるかについても考えなければなりません。

 

PEST分析のコツ

事実を羅列するのではなく、それらの事実が自社にとって、あるいは自社がこれからやろうとしている行動計画にとってどのような影響をもたらすかをプラス・マイナスそれぞれの面から考えることが大切です。

難しいことのように見えますが、実はこれらの情報はわざわざ調べなくても既にまとまった情報を見つけることができます。

例えばデザイン・クリエイティブ業界。

意外かもしれませんが経済産業省にはデザイン課という部署が存在し、デザイン政策というものがあります。このデザイン政策の概要にはいわば企業説明会などで見かける「業界のこれまでの変遷と今後の展望」のようなパワポ資料と同じものがあり、ここにわかりやすくデザインやクリエイティブ業界におけるEconomics(経済的要因)、Social(社会的要因)の状況がまとまっています。

出典:経済産業省

官公庁の資料というのは一般企業の説明資料やSlideShareにアップロードされるものとは違い、独特の様式があります。またWebサイトの構成も日常的に閲覧しているWebサイトと比べると自由度が違うので、情報収集のツールとして敬遠されがちですが、慣れてしまうと意外と便利ですよ。参考にしてみてください。

 

SWOT分析との違い

PEST分析とSWOT分析は混同してしまいがちな分析手法ですが、「SWOT分析の中にPEST分析がある」と考えるとわかりやすいです。

また別の機会に詳しく解説しますが、SWOT分析は以下の4つの英単語の頭文字を繋げたものです。

・Strength(強み)
・Weakness(弱み)
・Opportunity(機会)
・Threat(脅威)

4つの軸からなるSWOT分析のうち、環境(外部分析)にあたるOpportunity(機会)、Threat(脅威)にPEST分析で得た自社にとってプラスになる要因・マイナスになる要因を適用することができます。

 

最初から完璧に分析しようと考えないことが大切

PEST分析とそのやり方、そしてSWOT分析との違いについて解説しました。

マーケティングの環境分析のコツのひとつは「最初から完璧なものを作ろうとしない」ことです。

ビジネスの環境は日々刻々と変化していき、情報量はどんどん増えていきます。

まずは今日紹介したPEST分析から始めて、5フォーセズ・3C・バリューチェーン、そしてそれらをまとめたSWOT分析でようやく環境の全体像を掴むことができます。
環境の全体像が掴めたら、それをもとに戦略を考えて、更に環境分析も掘り下げていきます。完璧な環境分析には膨大な時間と労力がかかるので、これらのフレームワークを用いてまずは全体を把握し、素早く戦略に落とし込んでいくことでスピード感のあるマーケティング戦略の企画ができるようになります。

今日解説した分析手法を利用してまずは自社を取り巻く環境をサクっと把握するところからはじめましょう。


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