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こんばんは&はじめまして。
デザイナー兼コーダーの植本です。

当世のWEBデザイナーたるもの、特にコーダーも兼ねるデザイナーはCMSの対応もできてあたりまえという状況になりつつありますが、どんなCMSを使うにせよその目的は受託案件における生産性の向上と、クライアントに対する利便性の提供にあると思います。

生産性の向上を目的としてCMSを利用する場合、既存のテンプレートをカスタマイズして制作することもあります。うまく使えば開発期間を短縮できる。きっとほとんどの人がそう目論んでテンプレを使うはずなんですが、これはどうなんだろう?という状況に直面することも。テンプレートと一口にいっても様々で、手を入れやすいプレーンに近いものから、CSSフレームワークの流用でスタイル定義がガッチガチに固められたものまで千差万別。

最近WordPressベースのサイト開発案件でとあるテンプレートを流用する機会があったのですが、そのテンプレではとある有名な重量級のCSSフレームワークが使われていました。もちろん中身を理解すれば確かにこりゃ便利だなあと同意せざるを得ないできばえ。が……デザインのカスタマイズを進めるにあたって、あらかじめフレームワークの設計思想になじんでおかないと手を入れるのに意外に時間がかかってしまう現実が待ちかまえていました。

技術的な細かいことは省きますが、重量級のCSSフレームワークでは「(レスポンシブな)デザインの設計はこうあるべきだ」というテーゼとそれを実現するための技術上の実装が貫徹しています。その結果どうなるか。スタイル定義の枝葉末節を書き換えるのに背骨までいじらないとうまくいかない(こともあります)。つまりレイアウト設計などで自分の慣れ親しんだ流儀・作法と異なるワークに出会ったら、つべこべ言わずにそのフレームワークの作法に従うしかなかったりします。考えこんでる暇があったらとにかくコードを読解せよ!というわけです。

この読解に時間がかかってしまうようだと、生産性向上を目的としたフレームワーク利用のうまみがほとんどなくなってしまいます。これが白紙に近いプレーンなテンプレートだったら……CSSのフレームワークをベースにするにしてもミニマムなものだったら……などと思い始めて手を止めたら負けです(笑)。

結局、目の前にあるテンプレが使っていたフレームワークの流儀は理解して対応しましたが、今後、一からサイトを立ち上げる案件があれば重量級のCSSフレームワークは利用せず、使うとしてもおそらく最低限のレスポンシブ対応だけ施されているものに落ち着くかもしれないな…などと思っているところです。

そうなんです。先に書いたとおり、CSSフレームワークは千差万別、適材適所。デザイン・HTML/CSSコーディングを得意としていなくてもちょちょいと手を入れればそれらしく見えるものを提供してくれる重量級。デザイナーががんばって一から制作したデザインの成果物をフルスクラッチのコーディングでウェブサイトに落としこむコーダーがズルするため、もとい生産性を上げつつ華麗にコーディングしていくのに貢献してくれる必要なものだけ定義されている軽量級(何が必要なのかはWEBサイトの要件によって異なるのでこういう表現は矛盾していますが)。CSSフレームワークは探せばたくさん出てきますが、大別することこんなところじゃないでしょうか。

というわけでフルデザイン案件で他人の「ワーク」を利用するなら小粒なやつを使わせていただいてゴリゴリコーディングしていきたいです! あ、これって、CSSフレームワークだけじゃなくてWordPressの既成テンプレートを流用する際にも言えることでした。ブランクテーマを使おうよって話。これについてはまた稿を改めたいと思います。